くま川鉄道湯前駅舎

建物データ

指定名称 くま川鉄道湯前駅舎   大正13年(1924)開業
桁行19.11m、梁間6.37m、平家建、切妻屋造、桟瓦葺、平入、正面車寄一間、桟瓦葺、北向
指定年月日 平成26年(2014)12月19日、国の登録有形文化財に登録
所在地 湯前町上牧原
修理記録
保存修理工事報告書 未出版

湯前期ホームと田園シンフォニー

普門寺観音堂正面

湯前駅は大正13年(1924)3月30日に鉄道省の駅として開業しました。昭和24年に日本国有鉄道の駅となりました。昭和62年(1949)の国鉄分割民営化に伴い九州旅客鉄道の駅となり、平成元年(1989)にはくま川鉄道の駅となりました。
くま川鉄道湯前線は人吉温泉駅(JR九州人吉駅のりば4・5)から湯前駅までの路線です。

建物情報

※情報の内容は調査・研究成果によるものです。

平面計画 湯前駅舎平面計画
登録有形文化財登録時の図面(株式会社文化財保存計画協会調査・作図)を見ると、1間の長さが1,820㎜、半間910㎜となっています。6尺を1間と考えると1,818㎜です。
明治30~31年に全12回刊行された『鉄道工事設計参考図面』は呎(フィート)単位で作図されていますので、湯前町駅舎の桁行と梁間の寸法をフィート単位に換算してみます。
フィートとインチは10進法ではありませんので注意が必要です。1フィートは12インチで、1インチは25.4㎜ですが目盛りは8つなので、小数表示ではなく分数表示(1/8・2/8・3/8・4/8・5/8・6/8・7/8)で表記します。
当初建築部分の桁行は15,470㎜なので、609.06インチですが-1.5㎜で609インチになります。609インチとすれば12で割って50.75フィートで、0.75フィートは12倍して9インチですので、寸法表示は50呎9吋となります。
梁間寸法4,550㎜は179.13インチで14.9275フィート、0.9275フィートは11.13インチ、0.13インチは3.3㎜で、インチの1目盛りは3.175㎜なので、1/8インチと見られます。寸法表記は14呎11 1/8吋となります。
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